コバルト文庫 （集英社）

千年王国では、二十歳を過ぎれば嫁き遅れ。かつては「比類なき一粒真珠」と称えられたクリスティアナも、今やぽっちゃり上等な三十路となり、色恋とは無縁の放蕩生活を謳歌していた。ところがある日...王国の美し ... （続きを読む）

弱いと女王に!?屈強な種族「亜種」の国ルーベルで、その脆弱さ故に国民から愛される女王セラフィーナ。真に女王としての自覚が、芽生えてきたセラフィーナの元に気になる知らせが届く。女王に対する悪意ある記事を ... （続きを読む）

リヒカル・ウルフスタンは焦っていた。ほとんどの時間を狼の姿で過ごしている彼は、人の姿を維持する魔法を研究しているのだが、狼の姿になると研究意欲が霧消してしまう。だから人型の時、リヒカルはいつもイライラ ... （続きを読む）

凱帝国皇帝・高勇烈は皇后・李宝麟を嫌っていた。不仲の皇太后の息がかかった后妃だからだ。一度も床を共にせず互いに顔も見ないよそよそしい関係に嫌気がさしていた宝麟は、気晴らしに氷嬉に興じていた時に宦官と知 ... （続きを読む）